Fly into The Sky

ベルギーGP サーキット・ドゥ・スパ-フランコルシャン
オー・ルージュの坂を駆け上がって行くのは気持ちよさそうだけど、
その後のケメルにつながる複合コーナーを考えると全開で行くのには度胸が要るらしい。
でも、ここでスピードをのせられないと1km以上あるケメルで速度をのせられなかったり、
あっさりオーバーテイクされたり。
他に、超高速複合左コーナーのブランシモンからバスストップシケインへの飛び込みもある
なかなかテクニカルな高速サーキット。
今回は予選からフェラーリがはやくて、Ｑ３にいたってはライコネンがただ一人１分４５秒台をたたき出して
異様な速さだったけれど、本戦でもその速さは変わらず始終安定した走りで ポール・トゥ・ウィン。
みごとフェラーリの１?２。そしてアロンソも３位に入り、個人的には完璧なレース展開。
# そういえば、フェラーリのフロントロー独占からの
# １?２フィニッシュは今季初なんですね。
ライコネンはまだワールドチャンピオンをあきらめていないようですが、ライコネンが年間王者になるには
残り３戦アロンソとハミルトンの前でフィニッシュし、且つハミルトンとは５ポイント以上、アロンソとは
４ポイント以上の差をつけないといけません。
つまり、ライコネン優勝のフェラーリ１-２フィニッシュは絶対条件で、アロンソもハミルトンの前で
フィニッシュし続けてくれないとその時点で夢終えると。。
まぁなんとも厳しい残りレースになりそうですねぇ。

とはいってもアロンソも3年連続年間優勝がかかっているし、ハミルトンとは２ポイント差までつめてきているし
そうそうハミルトンを先に行かせることはないでしょう。
終盤に来てチーム内抗争が面白くなってきているのは確かですね。
ハミルトンはハミルトンで、連続表彰台を逃すきっかけにもなったヨーロッパGPのQ2で大クラッシュして以来
（トルコでのバーストも含め）好調不調に波が出ているような。
これが若さか？（笑

そういえば
フェラーリがコンストラクターズ部門で優勝を確定させましたが、
シーズン中盤でマクラーレンと水をあけられていながら、コンストラクターズタイトルについてずいぶん
楽観視していたけれど、ベルギーGPの直前に発表になった
“スパイ容疑によるマクラーレンの全コンストラクターズポイント剥奪”
が見込めていたってことなんですかね。
てっきりマクラーレンのドライバーたちの不仲だと思ったんだけれどもっと政治的なものだったみたいです。
# どおりでプレスへのコメント時系列がおかしいわけだ。
ちなみに、FIAの裁定では
・今期獲得した全コンストラクターズ部門のポイントの剥奪
・今期、残りのレースでコンストラクターズ部門のポイントの獲得を認めない。
・ただし、証拠提出の免除としてドライバーズポイントは剥奪しない
（ドライバーが優勝してもコンストラクターズとして表彰台には上がれない）
・１億ドル（うち7000万ドル弱はポイント獲得によるもの）の罰金の支払い
・2008年度については2007年12月の検査いかんによって決定
# 今後の証拠提出いかんによっては、被疑車両に乗っているためドライバーズポイントも
# 剥奪されるような報道があったけれど、こちらは回避された模様
フェラーリは伝統的にドライバーズチャンピオンシップよりも
コンストラクターズチャンピオンシップに重きを置いているみたいですから、この騒動も全て計算のうち？