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灯台

2010 年 3 月 10 日
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「CGMの現在と未来」って言うお題目で、講演会があるっていうから行ってみた。
# ちょうど合格発表の日と重なって、一部がすごい人ごみだった。


講演を聴き終わっても、結局CGMとSNSの違いがいまいちわからなかったけど、コンテンツ作成がユーザにゆだねられているというところが違う。って言う理解であってるんだろうか。
でも、SNSの日記とかもいわば「コンテンツ」になっていたりしないのかな。よくわからん。
とりあえず、動画「投稿」サイトはCGMというくくりらしい。

講演者は、
VOCALOIDを作ったヤマハ株式会社から剣持秀紀さん。「歌声合成の過去・現在・未来」
ヤマハ株式会社のVOCALOIDを「初音ミク」としたクリプトンから伊藤博之さん。「初音ミク as an interface」
VOCALOIDに歌を歌わせ、アマチュアに発表の機会を提供した動画投稿サイト運営ドワンゴから戀塚(こいづか)昭彦さん。「運営側から見たニコニコ動画の現在と未来」
株式会社日本技芸の社会学者、濱野智史さん。「日本のネットカルチャーはどこへ向かうのか: ニコニコ動画の「擬似同期型アーキテクチャ」と「N次創作」の先に」
# ちなみに、ニコ動のおかげでVOCALOIDがはやったのか
# VOCALOIDのおかげでニコ動がはやったのか。
# 一応、ニコ動が06年12月スタート、初音ミクは07年08月ですが、どうなんでしょうね。。。
講演順も以上のとおり。

この講演、命題は「CGMの現在と未来」と謳ってるけど、たぶん本来の趣旨は、
「いまYoutubeとも違ったベクトルで、日本独自の動画投稿サイト”ニコニコ動画”が流行ってるけど、このCGMと呼ばれるものは、今後どううつろうんでしょうか」
ってものだったのだと思う。「過去」と「現在」については、調べれば出てくるわけだしね。
でも、先にしゃべってた3人はおおむね、「未来」について、わが社では今後こんな製品をリリースしますよ・するかもよ。
って事しかしゃべってくれなくて、あまり有益ではなかったと思う。
それでいて、プレゼン時間を超過していたものだから、その後の討論会・質問会の予定が狂い、予定終了時間を15分延長し、そのすべてをパネラー4人の討論会とし、オーディエンスの質問会はキャンセルされてしまった。

ヤマハの人の話は、今はニコニコ動画をはじめとする動画投稿サイトでしか日の目を見ないVOCALOIDを、もっとナチュラルにしゃべらせ、多言語に対応させ、ロボットにも組み込ませ、肉声の歌手の代わりにさせたい。

ピアプロの人の話は、Interfaceというのは、人が自由に使えてこそであり、初音ミクとその姉妹品の二次利用を円滑に勧めるための場を提供することで、今以上にCGM上で合同作成の作品が生まれるんじゃないか。といった内容。
この話はCGMと直接関係なくなるんだけど、ピアプロの提供の場はいわゆるLinuxなどのGNUと同じで、これはしばしばJASRACなどの著作権問題と対比して語られることがあるけど、どちらも「どこかが管理」して「再利用に制限」をかけていることは一緒。ということは、ピアプロは今後「第二のJASRACを目指しているのだろうか?」

ドワンゴの人の話は・・・えーと。。。一番眠くなる話だった。いままでドワンゴがやってきたことを時系列で紹介してただけ。

日本技芸の人の話が一番面白かったけど、前3人が時間超過しても自社の製品紹介をしていたため、時間が大幅に短縮されて、とても残念。時間が短かった割りに、内容が一番濃かったため、一言ではちょっと内容を書き表せれない。。。その中でも、「いままで代議士に自分たちの意見を代弁してもらい、政治や行政に「民意」を反映させていたが、今後は初音ミクを選挙に「出馬」させ、「初音ミク」という仮面をつけた一般国民が直接政治に参加することで、代表制という選挙システム自体が無能力化し、18世紀ヨーロッパ時代ころの市民政治時代になるのではないか。」という意見は、ちょっと興味深かった。
まぁ、意見が多すぎてやっぱり破綻するだろうけど。

今回のこの講演会は結局、既存製品・新製品の紹介の場のような感じだったのがとても残念でならない。
時間を無駄に使ったパネラーは猛省すべき。

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